一人で色々つぶやきます。


by hitorincom2
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
このごろ「次のひとりごとはいつ出るんだ?」というメールをよくいただく。
ありがたい話だ。同時に、連載の原稿を1つ増やしてしまったんだなぁと、後悔。

帰国してからの怒濤のごとくの授業研究、授業公開参観10連戦(神奈川県大和市立上和田小学校、石川県野々市町立御園小学校、石川県鶴来町立朝日小学校、千葉県船橋市立行田東小学校、岡山県岡山市立西小学校、金沢大学教育学部附属小学校、石川県内灘町立大根布小学校:2回、石川県金沢市立大野町小学校、富山県氷見市立窪小学校)が終わった。まだ3学期制の学校も多く(逆に言うと、2学期制の地域が増えてきた)、この時期の講師をまねいての授業公開は本当に大変だ。授業を公開してくれた先生方や校内の関係者の方々に敬意を表したい。

毎年、校内研究会への指導・助言のオファーはうなぎのぼりに増えている。日程的なバッティングで申し訳ないけどお断りする学校も後をたたない。それだけ情報教育的な視点(かならずしもIT活用のなんたらかんたら、だけではない)で研究している学校が多いということが一番の理由だと思う。教科と総合の関連を研究している学校も少なくない。
私には大学の授業を含めた学内の仕事もあるし、企業等との共同研究もしている。D-proや中川塾など抱えているプロジェクトもたくさんある。文部科学省や経済産業省の仕事もあれば、教科書や指導書の作成にもかかわっている。研究の構想やそれにからむ執筆もある。それらの時間を確保しつつも、数年前からできるだけ校内研究の依頼は断らないで受けるようにしている。
そうは言ってもはじめて依頼がきたときに条件をつけている。それは「単発で、つまり一度だけよばれるのであればお断りする」ということだ。ときどき、たまたま市や町から講師招聘1回分の予算がついたから誰が「よばなくてはならない」という理由で依頼が来ることがある。これは必ずお断りする。
つまり、お引き受けする条件は、「少なくとも年度内に何回か授業ををともなった校内研究に参加し、継続的にかかわれること」だ。
だいたいちょっと学校にうかがっただけでその学校の何がわかるというのだ。これはクラスの子どもたちと担任の教師の関係と似ている。子どもたちの実態を把握しながら具体的な手だてを考えていくのではないか。学校研究に外部の人間が入る場合も同じだと思う。できたら指導案検討をブロックや学年単位で行うときにもかかわれるのが理想だ。そうすると一人ひとりの教師の顔がわかるだけでなく、思いやこだわりもみえてくる。それがあると、授業デザインについて共同でじっくりと研究できる。残念ながらここまで入り込んでいる学校は4校にとどまっている。

研究者にはいくつかのタイプがあるように思う。専門の分野によってもちがうだろう。ただ、私は少なくとも「現場に入ってナンボの研究者」だと思っている。生粋の研究者にはかなわない部分が山ほどある。一方で、現場から離れないそれ自体が強みだと思っている。だからできるだけ授業を見て、校内研究会に参加し、「引き出し」を増やすように心がけている。もちろん授業者はじめ校内の先生方に返せるものは返していく。

今日現在で定期的に入っている学校は19校。
学校ごとにつけている「中川流極秘カルテ」も、かなりの分量になってきた。
[PR]
# by hitorincom2 | 2004-07-11 03:18
a0020963_22253.jpg
夏が来た。
毎年、夏がくると楽しみにしている食べ物が2つある。
1つは「鱧」だ。特に鱧の落とし(造り)に梅肉をつけて食べるのはやめられない。今年はまだ食べていない。京都の仕事の時かなぁ。。
そして、もう1つが「冷製トマトのパスタ」。もう大好物だ。週に3回でもイイ。先日は、M2のちのちゃんと4年の田口が昼飯に作ってくれた。これがまたとびきりうまかった。「リストランテ:実践センター」でもやるか!
さて、上記2つの食べ物について、読者のみなさんにおいしい店を教えてもらいたい。どうせ夏は全国とびまわっているので、どこの地域でもかまわない。
情報を求む。

---

D-project2004がはじまった。
おもえば、アドビの北川さんと「デジタル」「デザイン」の2つのDをキーワードに、ITにふりまわされることなく、子どもの学びをみつめて授業をデザインしていけるような場を作りたいと語り合い、意気投合したのが3年前。1年勝負でやってきたのがとうとう3年目に突入した。
以前、このD-proをNPO化したらどうかということも検討した時期があった。しかし、今はまったくその気はない。NPO化することでのメリットが感じられないからだ。どんなに参加する学校が多くなっても、フットワーク軽く動きやすいコミュニティでありたい。第一、NPO化したらすぐにやめられない。守りに入りたくはないのだ。もちろんNPOそのものを否定しているわけではない。D-proというコミュニティがNPOにそぐわないと言っているのだ。今年もメンバーのニーズと状況をみながら来年度を判断していきたい。今を大事にしていくだけだ。

さて、D-project2004は、4つの柱を軸に活動している。

D-projectの柱:その1「プロジェクト」
今年度、まずは10のプロジェクトでスタートしている。今年は特にリーダーにゆだねている部分が大きい。リーダーの名前を見ればそれも納得していただけると思うが。
・マニュアル作成プロジェクト(リーダー:熊本大学附属小学校前田教諭)
・連画:絵のリレー2004(リーダー:横浜市立大口台小学校佐藤教諭)
・デジタル表現コンテスト(リーダー:和歌山県熊野町立熊野小学校山中教諭)
・ユネスコリーフレット制作(リーダー:三重県暁学園暁小学校水谷教諭)
・子どもの広場(リーダー:枕崎市立枕崎小学校益永教諭)
・高校生のためのデジタル表現活動(リーダー:慶応義塾中・高等部田邊教諭)
・気軽に!デジタル実践(リーダー:京都市立新林小学校山本教諭)
・ユニバーサルデザイン(リーダー:砺波市立砺波東部小学校白江教諭)
・Global School Project(リーダー:金沢市立大徳小学校清水教諭)
・調査研究プロジェクト(リーダー:綾瀬市立土棚小学校河崎教諭)
各プロジェクトにはそれぞれ協賛の企業や団体がついている。つまり、それぞれが協賛交渉をし、共同研究の視点を明らかにしながらの産学あるいは官学共同プロジェクトなのだ。

D-projectの柱:その2「ワークショップ」
D-projectでは、「単なる技術取得研修に終わらない」「授業を想定した受講者参加型」のワークショップが好評を得てきた。そこで、D-project2004では他の団体や教育委員会等へメンバーやノウハウを提供しながら共同でワークショップを行っている。「パンフレット制作」と「連画:絵のリレー」については、昨年に引き続き、研修やイベントで実施する。そして、今年は大門高等学校の江守さんをリーダーに「動画制作〜CM研究〜」のワークショップパッケージ作りに着手している。
これまでに約50の地域や団体からのオファーがあり、D-pro式研修のあり方を広げている。また、D-projectから講師が派遣しなくても地域で研修ができるように、D-projectのサイトからワークショップ研修用パッケージの申し込みができるようになっているのだ。

D-projectの柱:その3「ネット上の情報提供、情報共有」
D-projectでは、Webサイトやメールマガジンで情報を提供するとともに、メーリングリストで情報共有を行っている。現在、約350人が参加。さらに、プロジェクトごとのメーリングリストがあり、それぞれが実践コミュニティを形成している。

D-projectの柱:その4「公開研究会」
D-projectでは、年に2回公開研究会を行っている。
今年度も7月24日(土)に和歌山で開催することが決定している。
ちょうど現在、申し込み受け付け中だ。60名限定なので、ぜひ早めに申し込んでほしい。

今年もD-projectが熱い!
[PR]
# by hitorincom2 | 2004-07-04 02:24
a0020963_162532.jpg
スイスから帰ってきてなかなか休ませてくれない。月曜日にさっそく東京でいくつか仕事。
中でも、8月に行われる松下教育研究財団の助成に関する成果報告会のコーディネート打ち合わせがあったが、今年新たな試みを入れるのでとても楽しみだ。昨年助成を受けた人たちと今年受けた人たちが入り乱れての1日になりそうだ。

その後、日本教育新聞社本社で、連載している「情報活用推進室Vol.7」の対談収録。
ゲストは、コンピュータソフトウェア著作権協会の久保田裕氏。久保田氏は大変バイタリティがあり魅力的な方だ。
さて、今回のテーマは情報モラル。
久保田氏の持論として、情報モラルを1つの森に例えている。この森には、「知的財産権(著作権を含む)」「個人情報やプライバシー」「コンピュータセキュリティ」「情報リテラシー」「マナーやルール」という木がある。これらは1本1本の木であるけれど、根が複雑に絡み合うことによって森全体が守られている。つまり、著作権だけを取り上げて子どもたちに伝えるのでは不十分だと説く。
まったくその通りだと思う。教師の側で、根がからみあっていることを理解できないと、授業で扱ってもトンチンカンな扱いになるし、第一ここが学びの場面!という個所を見逃してしまうだろう。
この対談で私が主張したことは大きく2つ。
上記に関係して言うと、何もわざわざ「さぁ今日は情報モラルの時間です」とカリキュラムに組まなくても情報モラルを子どもたちに考えさせる場面は普段の学習活動、生活場面にたくさんころがっている。つまり、「普段の情報モラル感覚が教師に大事」だということだ。
もう1つは、何か問題が起こったときに、それを規制するだけではなく学びの素材として取り上げてほしいということ。くさいものにフタをすることで問題解決という風潮はもうやめてほしい。特に子どもたちが現在あるいは今後触れることの多いもの・ことは学校教育の中で授業の中でおおいに取り上げていくべきだ。

くわしい内容については、後日、日本教育新聞紙上にて。
[PR]
# by hitorincom2 | 2004-06-30 16:26
a0020963_232438.jpg
学会発表は無事終了。反響があってまずは成功。携帯を活用するというネタが興味をひいている。さすがに携帯を学校で活用するという試みは、興味をもってくれた参加者の国(中国、台湾、カナダ、ケニア、オーストラリア、スイス、フランスなど)ではまだないようだ。もっとも日本でも教育現場でのモバイル環境の検討はこれからだろう。特徴を活かし学習活動にどうむすびつくのか、ふみこんで考えないと意味がない。今回の学会では、見つけた!と思ったら日本の例(長崎大学)だった。我がプロジェクトでは、授業事例の分類や子どもたちの意識の変容、教師の活用場面での配慮点など、起こったことを分析・調査している。それに対して、前出の長崎大学グループは携帯上で子どもたちが使える動植物のコンテンツを作成・提供している。研究対象が微妙にちがうので、今後どこかでリンクしてもおもしろいかもしれない。
さらに、一度フィンランドにも行く必要があるかも。
スイス最終日は、ルガーノから電車で1時間足をのばして、山内さん@東大、宇治橋さん@NHKたちとミラノ(写真)へ。歴史の重みを感じる街だが、さすが観光客が多い。ルガーノでは、我々以外あまり日本人はみかけないのに。

---

辻さん(大野町小)のHPにも中川研究室日記にも載っているが、6月18日に金沢市立大野町小学校の校内研究会があった(これから書く内容はこれらもあわせて読んでいくと、よりよくわかる)。授業者は講師の室谷さん。学校規模の小さい大野町小では、講師といえども授業公開の順番がまわってくる。でもそこがまたイイと思う。
誠実な授業ぶりにも好感がもてた。
教師集団の雰囲気も良好で、授業後も暖かくも厳しい指摘が飛び交う。
そんな中、定期的にこれから入ることもあり、今回から新しい試みを取り入れた。
授業を見る前に入り口で2色の付箋紙を校内の教師に配る。青は「なるほど!」、赤は「これは、、?」という内容を気づいたままに書いていく。必ず全員何か書く。1回の付箋紙には1つの内容のみを記入していくのが唯一のルールだ。これを終了後、模造紙に貼り、研究リーダーを中心にカテゴリー分けしていく。
さて、このやり方にどのような意味があるのだろうか?
私は以下の4つをあげたい。
1)整理会を印象批判に終わらせない。
さきほどの付箋紙で貼られたもの「のみ」をもとに、議論していく。ここが大事。あとから主観的な感想は受け付けない。その時みんなで書いたもので勝負する。それがたりなければ、見方がたりないのだ。
2)今日の授業で何が起こったか、たくさんの眼で授業を立体的に見ることができる。全員が書いているので、全員が発言するハメになる。全員が書くことにより、むしろ見た側の参観者の勝負になるのだ。付箋紙もなんとなく書いていても、青に書いた理由、赤に書いた理由をふりかえって述べなければならない。
3)カテゴリー分けを行うことにより、授業者は自分が行った授業の観点を振り返ることになる。また、原則として交通整理をするファシリテーターは研究主任(研究リーダー)にやってもらう。普通の授業後の整理会とちがって、観点を整理し、何が課題になっているのか、瞬時に判断し進めていかなければならない。研究主任(研究リーダー)にとっては、そういう鍛えになる。(大野町小では、今後も辻さんにこの役をずっとやってもらう)
4)この方法をとると、助言者による一方的な大岡裁きにならない。よく最後に指導主事や大学教官が出てきて、良かった悪かったを言われて一喜一憂している姿を見る。でも、最終的には校内の教師集団がどのように授業を見る眼をつけていくかが問われなければいけない。そのような意味で、この方法は良いと思っている。あくまでも主役は授業者を含めた校内メンバーのはずだ。

タイトルに中川流と書いたが、もちろんこのような方法でやっている学校もあるだろう。あえて中川流というならば、議論の最中に私がファシリテーターやメンバーに、木を見て森が見えなくならないように、つっこみをいれることかもしれない。
有田さん(鳥取)から中川研究室日記の方に「この方法の適性人数は?」と質問がきているが、これはやりかたにもよるだろうが20人が限度か。もちろん、観点別の分科会形式にしたり、観点整理までをやってあとは全体討議形式にしたりするとその人数は20人の限りではない。
いずれにしても、校内の授業検討ではいろいろな方法を試してほしい。
[PR]
# by hitorincom2 | 2004-06-27 23:25
a0020963_7827.jpg
現在、ED-MEDIA2004という国際学会の発表でスイスに来ている。
今回は、東北学院大の稲垣とうちのM2の小林との共同発表だ。
内容は携帯電話の活用に関する子どもたちの受容意識の分析だ。
スイスと言っても、ミラノから電車で1時間のルガーノというリゾート地だ。
メニューもテレビもみんなイタリア語。食事に必要な品目のスペルだけようやくわかる程度だ。
そういえば、さっきテレビをみていたら、サントリーの「燃焼系」のCMをイタリア語でやっていた。なんとも変な感じ。
ホテルのまわりは総菜屋さんや果物屋さん、ホテルや高級ブティックが混在していて、何度歩いても飽きない。
さて、今回の目的はもちろん学会発表と参加だ。自分の研究テーマに関係ある内容も探したいと思っている。
しかし、海外出張には他の目的もあり、そちらの方が大きい。
それは、「誰にも邪魔されずにじっくりと仕事ができる時間を確保する」ということだ。日本にいると、どうしてもこれはかなわない。「1週間、私は山にこもります」というわけにもいかないからね。そんな中、海外出張は学会参加の時間をさしひいても、たまった原稿をたくさん書け(今回は書きかけを8本持ってくるはめに)、数多く抱えているプロジェクトや協同研究の構想の練り直しや進み具合の確認をじっくり行える。ちなみに、D-proの現在の形(フェーズ2)を構想したのもニュージーランドの学会の時だ。さすがにメールは毎日300通くらい来るので、どこにいても読んで出していかないととんでもないことになるので仕方がないが。
ということで、年に2回は海外出張が必要だ。

いや、学会発表だってば。
[PR]
# by hitorincom2 | 2004-06-24 07:09