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一人で色々つぶやきます。


by hitorincom2
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第六十七話:情報活用の実践力の積みあげを考える

 金沢は今が桜満開だ(※写真参照。地元の人、どれがどこだかわかる?)。市内は至るところで桜が咲いていて、この時期は車で走り回るのが楽しい。今週いっぱいくらいは散らないだろうから、誰か仕事で来る人いない?

 多くの学校の授業研究アドバイスに入ってみると,子どもたちが自分のテーマをもって、課題を解決しようとしたときに,情報活用の実践力,いわゆる「つかむ、調べる、まとめる、伝えあう」ことに関する力が十分に育っていないことが目につく。生活科や総合、他教科のカリキュラムをにらみ、情報活用の実践力が育つ活動場面の「縦のつながり」を意識しながら、積みあげを検討していく必要があるのだ。以下に、総合的な学習の情報教育の基礎・基本を問われたある雑誌に書いた一部を紹介する。
 たとえば、伝える力で考えてみよう。6年生になって相手に応じて効果的な伝え方でわかりやすく伝えることができるようになるために、4年生でコンピュータでプレゼンソフトを使って発表する機会をもつとか、低学年では近くの人(先生とかクラスの友だち)に自分の思いを伝える場が充分用意されている、というように。つまり、「誰に伝えるか」という対象を徐々に広げていったり、どのような方法で発表するかというバリエーションが増えていったりするようなカリキュラムになっていることが重要だ。
 伝えあうことがより高まる要素として、
 ・伝えたくなるような内容である(課題の切実感)
 ・伝えあいやすい雰囲気である(学級経営など)
 ・伝えあえる基本スキルが育っている(教科や総合でねらうもの)
 ・伝えあえる応用スキルが育っている(場数)
の4つをあげることができる。これらが、それぞれの学年の教科学習や総合に位置づけ、しかけていくことが重要なのである。つまり、これらを意識しながら、
 ・何を(内容)
 ・誰に(対象)
 ・どのように(道具)
 ・どんな形態で
 ・どんなシチュエーションで(場の経験)
について、広がったり深まったりするように活動に埋め込んでいくわけである。

 特に総合では、この育ちがなかなか校内で共通理解がもてず、結局、表面的な毎年のお決まりの学習活動に終始することになる。研究リーダーであれば、再点検をおすすめする。
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by hitorincom2 | 2006-04-13 23:44